一番の便秘薬は何? その答えは・・・

2017/12/20

つらい!現代人の多くが抱える便秘の悩み

先進国で便秘の症状に悩まされている人は多く、ヨーロッパやアメリカでは20〜30パーセントの人々に便秘があると言われています。日本でも今や便秘人口は470万人と言われ、老人施設では50パーセントから70パーセントの人々が苦しんでいることから、便秘持ちの人が少なかった日本でも便秘が増えてきていることは周知の事実です。こちらのクリニックに診察にくる人々の中でも、日本人女性の便秘が多いことに驚かされます。

年々増えゆく様々な病気と同様に日本で増えゆく便秘も実は次のような事柄に由来しています。

 

 

 

便秘に陥りやすい6つの原因とは

1.排便時のいきむ力の減退

排便時のいきむ力低下の理由に、最近では椅子とテーブルに慣れて、しゃがんだり床に座ったりしなくなったことにより深層筋が弱い人が増えていることが挙げられます。お腹の周りの深層筋はいきむ時に必要な筋肉です。普段から床に座るなどして深層筋を鍛えておくことは大切です。

 

2.自律神経の緊張

大量消費社会特有の忙しさからくるストレスは、自律神経のバランスを悪くします。ストレスによって自律神経の交感神経機能の高ぶりがあると、体は自発的に腸の動きを制御してしまうのです。また、ミネラル不足も自律神経の過剰な緊張を誘発させます。ミネラル成分を含まない土壌で育つ農作物を食べていることや、白米などの精製品を主食にしていることでミネラル不足になるので、積極的に玄米やソバなどの全粒粉を見直してください。

 

3.欧米食による水分不足

水分は多く摂るように勧められると思いますが、それは高タンパク食を推薦している近代栄養学の考えに基づいていて、あまり鵜呑みにはできません。なぜなら体内の水分が不足する背景には、肉食と糖分の過剰摂取による体液の酸化もあります。糖分と肉を減らし、玄米と魚、野菜や発酵食品から成る伝統食に切り替えるだけで体はそこまで水分を必要としません。水分必要量は欧米型の食事から伝統食に戻すだけで大きく変わります。

 

4.食物繊維やミネラルの不足

快調な排便に必要なのは水溶性食物繊維と不溶性食物繊維からなる食物繊維です。水溶性食物繊維は腸内でドロドロになり整腸作用を持ち排便を助けます。不溶性食物繊維は、水分を吸収して膨張し腸を刺激することから排便作用が活発になります。また、食物繊維は、「つなぎ」になることで大腸内を通過しやすい良い形の大便を作ります。食物繊維やミネラルの不足は、白米や白いパン食、または精製小麦粉から作られている麺類などを主食にしていることで起こります。主食に玄米やソバなどの全粒の穀物を食べて食物繊維を増やしてください。

 

5.腸内細菌の悪環境

大腸内に生息している乳酸菌などの消化と便通に不可欠な善玉菌の不足や、悪玉菌との細菌バランスが悪くなると便秘になります。この原因の一つは糖分と肉食により悪玉菌が増えることと、発酵食品を摂らないことから善玉菌が減っていることです。悪玉菌を増やしてしまう原因になる砂糖と肉食を避けて、善玉菌を増やす発酵食品を多く摂るように心がけましょう。

 

6.洋式トイレの使用

現代では当たり前となっている洋式便器を使用している点も便秘の大きな要素です。洋式トイレに座った体勢は排便に適さない無理な姿勢です。私たちの体の構造は、立った状態や座った態勢では、大腸と肛門の間にある結腸が曲がったままになるようにできています。これは普段の生活で便が外に漏れないためです。洋式トイレに座った状態も椅子に座った状態と同様に便が通りにくい状態になることから、洋式トイレに座った状態で排便を行う限り、便秘になるのはむしろ当たり前のことと言えます。

 

一番の便秘薬は和式便器にあり!

和式便器ではしゃがみ込むので、膝が上がり、直腸がまっすぐに伸ばされて排便がスムーズになります。つまり和式便器こそが便秘改善の基本なのです。

 

しかし、最近では和式便器がない家庭も多いと思いますので、この場合は踏み台などを洋式トイレの前に置き、そこに足を乗せ和式便器と同じ「しゃがみ込む」姿勢をとると良いでしょう。

 

「欧米化した日本人」から「古き良き自国の伝統へ回帰できる日本人」へ

また最近の日本人が風呂につからないことと便秘の関連性なども指摘されており、 便秘の原因はその他多くの病気や不調と同じく「欧米化した生活習慣」に関連していることがわかると思います。日本も意識の持ち方、食事、座り方などの生活洋式から便器の種類に至るまで全て欧米化し、今や日本国内のメジャーな便器メーカーも年内に全ての和式便器の生産を中止する事態になっています。

日本人は、既に便秘人口までも欧米化していることに気づき、そろそろ自分の国の伝統とその良質な機能性に着目して速やかに原点回帰を図るときではないでしょうか。

 

 

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ジュジュベ・クリニックでは、病気や不調は現われた“症状”であり、病気の“本体”やその“原因”ではありません。自律神経のアンバランスや血液の質の低下がさまざまな病気の“本体”です。そして、その原因は、一.意識、二.呼吸、三.水、四.食、五.毒素、などの5つの根本原因という生活習慣の誤りです。この5つの根本原因という病気の“本質”を改善することで、体質自体を改善する東洋医学を基本にしたホリスティックケアを行っています。

 

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執筆者

ジュジュベ クリニック 院長

亀井士門 医師

神奈川県で生まれハワイに移住。親が病気になり、従来の治療で改善が見られず、東洋医学で助けられたことがきっかけで東洋医学を志し、 Institute of Clinical Acupuncture and Oriental Medicine(ICAOM)に入学。 2000年にジュジュベクリニックを開設。東洋医学を基本におき、西洋医学、インド哲学のアーユルヴェーダ医学、頭蓋調整オステオパシー 医学を統合させたホリスティック東洋医学の全体論で人間を見るメソッドを開発。 ハワイ州からDAOM(東洋医学博士)を認定される。 現代医学だけでは治り難いと言われる病状の治療や、多くのプロスポーツ選手の治療のかたわら、 日本各地で根本を治すホリスティック医学の普及に勤める。 世界平和実現のためランドオブアロハ世界平和プロジェクトにも力を入れている。