同性結婚と移民法についての誤解  

2014/12/22

同性結婚による外国人パートナーの永住権申請

移民法上、同性結婚カップルの一人がアメリカ市民、もしくは永住権保持者であり、もう一人が外国人である場合、外国人パートナーの永住権(グリーンカード)の申請をすることが可能です。まだ同性結婚を認めていない州は15州程ありますが、同性愛者の結婚を合法化する州が増えるごとに、結婚をベースをしたグリーンカードを申請する同性カップルが増えています。ただ、誤解を招くような記事や情報も流出していますので、注意が必要です。

 

まず、結婚している同姓カップルが住んでいる州が、同姓結婚を合法化している必要はありません。また、同姓カップルが結婚し永住権申請をするためには、カップルが住んでいる州にて結婚する必要もありません。

 

 

住んでいる州が同性結婚を認めていなくても。

昨年6月に、連邦最高裁判所が「ウィンザー対アメリカ合衆国」にて「結婚は男女間のものに限る」とした結婚防衛法(DOMA)は、憲法違反であるとの歴史的な判決を下しました。これにより、連邦レベルで同性結婚が認められました。州によって同姓結婚の認否判断は異なりますが、同姓結婚カップルは、アメリカ市民以外の永住権申請をするにあたり、同性結婚が合法化されている州もしくは国での同性結婚に基づいていれば問題ないとしています。

 

2014年12月現在で、30州以上が同性結婚を合法化しています。もし同性カップルが、同性結婚を合法化していない州(例としてオハイオ州)に住んでいるとします。その場合、オハイオ州が同性結婚を合法化するまで、結婚できない、もしくは結婚して永住権の申請ができないわけではないのです。オハイオ州に居住している同性カップルであっても、合法化している州もしくは国へ旅行し、そこで結婚式を挙げることもできます。その結婚によって、外国人パートナーの永住権申請ができるのです。

 

 

州により細かい要件が異なるので注意が必要。

もちろん、州によって、結婚したいカップルが満たさなければいけない要件は異なります。その州に一定の期間住んでいなければ結婚できないという要件を課している州もあります。しかし、ハワイ州、カリフォルニア州、ニューメキシコ州などを始め、同性結婚を合法化している多くの州は、そのようない居住条件を課していません。つまり、それらの州では、待ち時間なく、結婚許可書を入手した後、すぐにでも結婚することができます。

 

 

重要なのは、居住州ではなく結婚した州の法律

重要なのは、居住州ではなく、結婚した州が同性結婚を認めている州です。ご自分が居住している州が同性結婚を合法化するのを待つ必要はありませんので、他の州や国にて結婚をし、外国人パートナーの永住権を申請することを希望しているカップルは、どのような選択肢があるか移民弁護士と一度相談する事をお勧めします。

 

 

お断り

このコラムは質問形式になっていますが、クライアントからの質問を一般的に書き換えたものです。読者のお役に立てればと思いますが、あくまでも一般的なケースであって法的なアドバイスが必要な方は専門家にご相談ください。

 

 

この記事に「いいね!」する 

Aloha townnetに「いいね!」する 

執筆者

アイナ法律事務所

ミチコ・ノーウィッキ 弁護士

米国移民法、帰化法を専門とし、米国へ移住を希望される家族を始め、個人並びに企業なども対象とし、あらゆる移民法に関するお手伝いをしています。 学歴 ハワイ大学法律学校(JD, University of Hawaii William S. Richardson School of Law) マーケティングと経営学の学士を同時取得 (BA、 University of Hawaii at Manoa) 弁護士ライセンス Hawaii Supreme Court U.S. District Court, District of Hawaii U.S. Court of Appeals, Ninth Circuit 弁護士協会 American Immigration Lawyers Association (AILA-Hawaii Chapter), 全米移民弁護士協会 American Bar Association (ABA) (全米弁護士協会)、 Hawaii State Bar Association (HSBA) (ハワイ州弁護士協会)。