痛みを取り去るおしぼり療法

2020/02/02

 

 

おしぼりで痛みが緩和するはずがない!?

今も昔も首や肩、足腰や膝など身体中あちこちに痛みを持つ人は大勢います。しかし医学が発達するよりも前から人類は患部を温めることで痛みを乗り切ってきました。

医学が進歩した現代では、多くの人々が痛み部分に温かいおしぼりを当てると痛みが緩和されるという事実を知りません。多くの大人が何かしら痛みを持ち、子供まで慢性痛で苦しんでいる現代の状況を見ると、医学が進歩した現代人の方が不利であると見ても取れます。医学や科学の知識で発展を遂げた多くの現代人は、おしぼりで痛み改善ができると聞いたところで信じない人もいるでしょう。ましてや、おしぼりで痛みが緩和されるとか、毎日続けることで痛みが治ってしまうなどと聞いたらさらに疑惑感を募らせてしまうのが典型的な文明人です。

 

痛みはすべて血の滞りであるとして治療していた昔と比べ、医学が進んだ現代では痛みには様々な種類があるとされています。重度のコリから体各部の関節炎に加え、椎間板ヘルニアや背椎すべり症、坐骨神経痛に代表される腰の痛み、または半月板損傷や軟骨減少症などの膝の痛みがあり、さらに無数に多くの医学的な痛みの原因があるとするのが普通です。

 

これが常識になり、痛みを持つ多くの人々が痛みの原因は医学的なものであるゆえ、これらは医学で改善する問題であると皆信じています。もちろん医療機関からそう伝えられますし、雑誌やラジオ、テレビなどのメディアでもその様に宣伝されています。人々は、個人的にも本で読んだり、ネット検索したり、自分の痛みは医学的なものに違いないと自己診断を行う結果、自分ではどうにもならないものだと脳にインプットしてしまうのです。この様な状態の人々は、自分の痛みがおしぼりなどで解決してしまうはずはないと考えるのもわかります。

 

確かに、痛みの本質は医学が説いている様な構造的な異常や問題であれば、温かいおしぼりなどなんの効果も持たないと思うのは、正常な脳の持ち主なら皆そう考えるでしょう。

 

しかし、これは本当に痛みの原因が構造異常であればの話です。この一番大切な痛みの本質についてお話しする前に、まず温かいおしぼりの凄さについてお話しします。

 

おしぼりに秘められた効果とは!

そもそも、おしぼりという日本語名がすでに古臭くダサいと感じて最初から抵抗を持つ人が多いかもしれないですが、実はおしぼりは侮れません。

 

おしぼりの凄さを一言で言うならば、それはどんな治療器よりも一番患部を温めることができると言う点です。「温まる」という原理自体、患部の血流が増えることですが、おしぼりを当てた時、副交感神経が刺激されることで細動脈や細静脈、毛細血管などが拡張し血流が増えた状態が、「温まる」ということなのです。ですから実際は外から暖かさを吸収するというよりは、自分自身の体温でその部分が温まるカラクリがあります。おしぼりを当てるととても心地よく感じると思いますが、これは、おしぼり内の水分量の比率が体内の水分量と近いため、とても良い温度の伝達が作用するためです。このおしぼり内に含まれている水分と体内の水分との水和現象とも共鳴現象とも言える心地よさが、副交感神経作用の活発化を効果的に導くので、単に乾いたホットパックや遠赤外線などを使うよりも深部まで温まるのです。これで、温かい水分を含んだおしぼりだからこそ可能な温め効果があることが分かったと思います。

 

そして、温かいおしぼりを当てて血流が良くなると、なぜ痛みが無くなり、これを毎日繰り返すと痛みが治ってしまうのかについてお話しします。この理由は、たとえどの様な診断名の痛みでも、結局のところ、ほとんどの痛みは、血流障害による炎症によって引き起こされているからです。これは骨折や腱の断裂及び内出血を起こしている様な怪我の状態以外のほとんどの状態に当てはまります。

 

そして、関節内では痛みを感じていないということも決定的に大切な理解です。なぜなら関節の中には痛みを感じる痛覚神経はありません。関節内の軟骨にも骨にも神経はなく、関節に一番近くて痛みを感じるのは関節包という関節の周りを包む組織です。しかし、いうまでもなくこれも関節の中でなく外にあります。

 

ですので、痛みはすべて関節の周りで感じていると理解してくだされば良いと思います。そして痛みは関節付近の炎症が原因です。しかし炎症が原因といっても炎症が悪いわけではありません。関節付近の組織には目に見えない血管が束になってあります。この血管は目に見えないほど細い細静脈や細動脈及び、毛細血管という血管でとても細く、身体中にある血管全部を縦につなげると地球2周半以上もする長さがあります。あまりにも細く目に見えないので医学はこの存在を忘れていますが、実はこれらの血管が詰まっていることが炎症の原因なのです。

 

温め効果で血管を拡張させ血液の流れを良くしよう!

周りの筋肉やその他の組織が硬くなってしまったり、血液自体がドロドロで流れにくかったり、痛み患部の組織自体に疲労物質が溜まっていたりする理由で血が流れなくなると体はこの目に見えないほど細い血管を拡張させようとします。これが炎症の正体なのです。炎症は血液を流れやすくする為に細かい血管を拡張させている体の営みなのです。どちらにせよ炎症は、血の目詰まりが原因で、痛みの原因の真髄はここにあります。なので、おしぼりで温めて血管を拡張させてあげれば、血液は流れを確保できます。それを続けることで疲労物質もだんだん流れ出ていき、硬い筋肉もリラックスしてくるので、さらに詰まりがなくなり、炎症する必要性自体がなくなる結果、痛みの原因が消えてしまうということです。

ここで注意したいのが、慢性の痛み治療はあくまでも温め療法に徹することです。内出血がある様な怪我以外の炎症をアイスパックなどで冷やすことは、交感神経を刺激し血管を収縮させてしまうので血液が流れなくなり逆効果になります。

 

この様な痛みの原理を知った上で、毎日おしぼりを使って温めてください。おしぼりを乗せてホッとするひととき自体が副交感神経を優位にさせて血流を良くする治療なのです。毎日これを行い少し良くなってきたら、おしぼりの上から軽く揉むのも効果的です。患部を温めながら揉むことで、内部の疲労物質や目詰まりを押し出すセラピーにもなります。西洋的な診断名を必要以上に気にして冷やしたり、高価で複雑な治療器を使ったりするより、自分の痛みの本質を理解しつつ、おしぼりを見直して時間をかけて痛みを根治してみてください。

 

熱々の、おしぼりを作る方法

上の画像は、電子レンジで温めようとしています。電子レンジは食べ物のタンパク質を異常物質に変えてしまうという点で、健康害が報告されています。

なので加熱対象がたとえ、おしぼりでも水の分子に対する電磁力の影響が分かりかねるので(帯電したものに体が触れた時体に関する影響等)、当クリニックでは勧めておりません。

なのでおしぼりの作り方は、熱いお湯に入れたものをそのまま絞るか、スチーマー(蒸し器)で作ることをお勧めしています。

やけどには十分注意してください。

 

 

ドクター亀井の好評連載コラム一覧は>>>https://aloha.town.net/author/cimonekamei

 

 

病気や不調は現われた“症状”であり、病気の“本体”やその“原因”ではありません。自律神経のアンバランスや血液の質の低下がさまざまな病気の“本体”です。そして、その原因は、一.意識、二.呼吸、三.水、四.食、五.毒素、などの5つの根本原因という生活習慣の誤りです。ジュジュベ・クリニックでは、この5つの根本原因という病気の“本質”を改善することで、体質自体を改善する東洋医学を基本にしたホリスティックケアを行っています。

 

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執筆者

ジュジュベ クリニック 院長

亀井士門 医師

神奈川県で生まれハワイに移住。親が病気になり、従来の治療で改善が見られず、東洋医学で助けられたことがきっかけで東洋医学を志し、 Institute of Clinical Acupuncture and Oriental Medicine(ICAOM)に入学。 2000年にジュジュベクリニックを開設。東洋医学を基本におき、西洋医学、インド哲学のアーユルヴェーダ医学、頭蓋調整オステオパシー 医学を統合させたホリスティック東洋医学の全体論で人間を見るメソッドを開発。 ハワイ州からDAOM(東洋医学博士)を認定される。 現代医学だけでは治り難いと言われる病状の治療や、多くのプロスポーツ選手の治療のかたわら、 日本各地で根本を治すホリスティック医学の普及に勤める。 世界平和実現のためランドオブアロハ世界平和プロジェクトにも力を入れている。