プロベート(検認手続き)に掛かる費用

2015/07/15

プロベート(検認手続き)とは

前回のコラムにて、遺族が亡くなられた後、プロベート(裁判所での検認手続き)においては、時間と費用が掛かる旨をお伝えしました。

 

復習になりますが、プロベート(裁判所での検認手続き)とは、不正行為を回避する為、裁判所が故人の資産の分配を保留させ、家族・親族関係を確認し、財産を受け取る権利を持つ者に対し、遺産が正しく分配される様に検認するプロセスを指します。そのプロセスには一年以上掛かる場合が多く、プロベート(検認手続き)に立ち会う弁護士等を雇用しなければならない為、弁護士費用等も高額になってしまう場合が多いです。

 

 

州によりプロベート(検認手続き)に掛かる弁護士費用は異なる

州によって、プロベート(検認手続き)に立ち会う弁護士に支払う費用の計算方法が異なります。カリフォルニア州を含む米国50州の内、7つ程の州においては、法によって定められている総資産の何パーセントを弁護士費用として支払うことになります。ハワイを含むその他の州においては、時間チャージ、または定額費用において、弁護士費用を支払うことになりますので、上記カリフォルニア州等とは異なった計算方法で、弁護士費用が請求されることになります。

 

法で定められたプロベート(検認手続き)の費用

【1】カリフォルニア州(またはその他同様の計算方法を使用している州)の場合

弁護士に支払うプロベート(検認手続き)の費用が総資産の何パーセントと定められています。弁護士は時間チャージで請求することもできますが、総資産の何パーセントの割合で費用を請求した方が高く取れる場合が多いので、以下の計算方法で費用を請求することが多いです。

  • 最初の$100,000の4% ($4,000)
  • 次の$100,000の3% ($3,000)
  • 次の$800,000の2% ($16,000)
  • 次の$9,000,000の1% ($90,000)

上記の計算方法によりますと、故人に資産が$100,000あった場合、立ち合い弁護士には、$4,000の費用を支払うことになります。故人に資産が$200,000あった場合、立ち合い弁護士には、$7,000の費用を支払うことになります。

【2】ハワイ州(またはその他同様の計算方法を使用している州)の場合

法で定められているプロベート(検認手続き)の費用はない為、弁護士は時間チャージ、または定額費用にて、プロベートに立ち会う費用等を請求します。時間チャージですと、最低一時間$200位は請求される可能性があります。

 

 

プロベート(検認手続き)を通過しますと、お金が掛かります

最後にトラストを作成せず、検認手続きを通過した場合、以下の諸費用が掛かります。

  1. 弁護士費用
  2. 執行人(財産の分配等をする役割を持つ)に支払う費用
  3. 裁判所の費用とその他諸経費

上記諸費用を踏まえ、心身ともに元気な内に、遺産計画等は早々と進めて行くことが好ましいです。

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執筆者

本郷法律事務所

本郷 友香 弁護士

ハワイ州とカリフォルニア州、両方の弁護士資格を所有し、信託、遺言書作成、プロベート(検認手続き)等を含むサービスを主に提供する弁護士。過去数年間は日本に在住し、大手米国会計事務所にて法務、会計の分野において、国際的な仕事に携わっていたとともに、多種の文書において豊富な翻訳経験がある。日本語・英語のバイリンガルであり、両言語において、会話と読み書きが堪能。