代替医療と現代医学を統合した考え方
2013/10/10
現代のがん治療
抗がん剤や放射線の化学治療を終えて、当クリニックに来た末期がんの患者さんがいます。彼が持っていた雑誌の表面には、“がんは今や日本人の半数が発症、何が生死を分けるか?”と書かれており、それに続いて“超.先端医療”と以下の治療法が大々的に紹介されていました。
- がんワクチン療法-ガン細胞から発現する特定の抗原を“攻撃”。
- ウィルス療法-ヘルピスを使いがんを“破壊”する。
- IMRT放射線療法-ガンの形や動きを追尾して、“集中攻撃”する。
- ロボット外科療法-執刀医の動きを三分の一に収縮し微細な手術に“威力”を発揮する。
- 薬物療法-新細胞のDNAを“無差別攻撃”する殺細胞性抗がん剤の性質と、ガン細胞の増殖を“制圧”する分子標的型をあわせた新型抗がん剤。これを“ミサイル”に例えるとターゲットに食いつきやすいがん選択性の抗体を本体に持ち、“弾頭に殺細胞毒性”をもち、がんを“追跡攻撃”する。
などとまるで病巣を“敵”としてひたすら攻撃する戦争的な心理の現代対症療法が、唯一生死を分ける選択であるとして印象付けていました。でも確かにこれは現代医療が進んでいる方向性です。現代医学は、医師を始めとした医療従事者が体を専門分野に分けて、薬物、放射線、手術などを用いて病状に対して対抗する対症療法という考えが基本の現代医学です。よってまるで兵器のような最新技術で病巣をひたすら攻撃しますが、症状を叩くという行為には限界があるのではないでしょうか。
現代のがん予防
また、現代医学の予防法は、早期発見と遺伝子診断です。早期発見するための連続的な人間ドックなどは患者さんの放射線被曝を進めてしまいます。そして、遺伝子診断では将来的にがんが発症する可能性があるからだの部分を予知して、発症する前に臓器の一部を外科的に切り取ってしまいます。これは果たして本当に予防なのでしょうか。
がんの原因と予防方向がんは特定の遺伝子変異が積み重なって発症します。例えば食品添加物が多い食習慣や発がん物質への暴露、体の中での薬品類の化学反応、原子力汚染物質の被曝など、がんになるには後天的な理由がほとんどです。生まれつきの遺伝子変異が原因と考えられているのはほんの一割だけですので、遺伝子診断の重要性を説くより、これらの環境的因子や生活習慣を改善させていくほうがよっぽども良い予防になるのではないでしょうか。
全人的医療の考えを持つ、ホリスティック医学
さまざまな視点からのこのような問いかけから、最近では医師も患者もホリスティック医療に関心を寄せています。ホリスティックとはギリシャ語で全体性を意味するHOLOS(ホロス)が語源で、ホリスティック医療は全人的医療という意味です。それは東洋医学やアーユルベーダ医学、オステオパシーなどの代替医療で、身体に加え精神、感情、周りの環境や社会的な側面、そして霊性まで人間全体を診るホリスティック医療(全人的医療)です。そして治療法もがんなどの病巣を敵と見ないで、体全体の免疫機能を促進して自然治癒力で癒していく方向性です。
そして最近では全人的医療の考えを持つ代替医療と現代医学を統合した医療の考え方が注目されています。これをホリスティック医学と呼びます。ホリスティック医学の良いところは、人間の全体を診るという代替医療の全人的医療に加え、さまざまな有効なほかの医療を統合させるという点にもあります。例えば、東洋医学やその他の自然医学や治療法は、免疫を促進して自然治癒力を挙げるので慢性疾患の改善にはとても良い効果を発揮します。一方、現代医学の良い点は、緊急を要する事故や炎症、またはバイ菌の感染などに良い効果を発揮し、病気を診断する機材や技術も本当に良いものです。治療においては両者を統合させた統合医療で治療に当たることで両者の利点が相乗効果を出すのです。
現在、この末期ガンの患者さんも、現代医学の病院との連係でケアに当たらせていただいています。たくさんの体の不調、病気や様々な症状の根本原因は、自律神経のアンバランス、体の乾燥、栄養の不足と体内に蓄積した毒素老廃物、鬱血や血液の質の低下です。この根本原因を正すことで体を改善に導くことができます。何をやってもなかなか改善しない症状のほかに、従来の一般治療では治癒が難しいといわれている病状。原因の分からない症状にお困りの方、美容、ダイエットについてもご相談ください。(コンサルテーションと健康改善セミナーは無料です。ぜひご連絡ください)
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