国際結婚に伴うストレス
2013/06/19
こんにちは。心理療法士のやのうせつこです。今日は国際結婚に伴うストレスやメンタルヘルスについて書きます。
アメリカに慣れるまで
アメリカに来て日が浅い日本人妻の多くは、慣れない生活や言葉の障害に悩みます。「ビザの関係で働くこともできないし、言葉も不自由、運転もできない」という2重、3重苦をかかえている人がよくいます。問題が山積みなのに、夫は仕事で留守がち。買い物に行くにも夫を頼らなければならない。友達も少ないので孤独でさみしい。そういうイライラと悲しさを毎日ぶつけても、夫は困り、けんかになる。そのために夫婦関係も悪化する場合もあります。特に言葉ができないと、毎日泣いて、ベッドから起き上がれない、家に引きこもり気味になる人もいます。
日本でバリバリ働いていた女性は、働けない、お金がかせげない、キャリアを失うということが重なり、「私って、いったい何なの?」というアイデンティティーの喪失を味わいます。日本では妻が家計をにぎる家庭が多いですが、アメリカ人夫はだいたい自分でやりたがります。夫から毎月食費をもらう弱い立場になるのが、日本人妻にはカルチャーショックですね。
解決には一つずつ、マイペースで問題に取り組むしかありません。ビザの問題は弁護士へ。英語は学校やネット教室へ。孤独感を癒すには日本語の各種教室に通う。そこで友達を作り、少しずつ知り合いを増やす。運転は試験問題を勉強し、実地を少しずつ練習し、何度試験に落ちてもまた挑戦しましょう。運転や言葉ができなければ、そこまでクリアするのに夫の協力が不可欠です。できれば夫といっしょに、どのような問題があり、どのような協力が欲しいのかを話し合うといいでしょう。
ハンバーガーか、そうめんか
国際結婚は、違う物を食べ、違う社会で育てられた人間通しの暮らしです。お互いの違いを発見し、寛容に受容し、ゆずりあう態度が必要です。違いを楽しめないと、家庭は戦場と化します。「暑いからそうめんが食べたいなあ」と思っても、夫は「ハンバーガーの気分」かもしれない。その場合、両方作るということもできますし、どちらかがゆずり、次には、ゆずられた方がゆずることもできます。ゆずる割合が不平等だと、いつもゆずっている方に不満がたまります。人は幼いときに食べた物を一生食べたがるという説もありますしね。
習慣の違い
5アメリカ人の夫はまめに家事や育児を分担する人が多いです。やり方の違いがまた、戦場になることがあります。お皿の洗い方、洗濯物のたたみ方などがどうしても気になる人は、口うるさく言うくらいなら、自分でやりましょう。いろいろ細かく注文される方はやる気をなくします。自分のやり方に合わせてやってもらったら、素直に感謝したらいかがでしょう。どうしても譲れない部分だけはお願いしてわかってもらいましょう。例えば、「スーツケースを直にベッドの上に載せないで」とか。お互いの文化の豊かさ、良さを理解し、尊重する態度が信頼を深めます。
※この記事はベイスポ誌 2009年7月10日号の「医療のあれこれ」から転載し、多少手を加えたものです。
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