緑内障は、年配の人がなる目の病気ですか?

2016/04/07

このコラムでは、アイケアーインターナショナルの眼科医 武田先生が、目や目の病気に関するギモンにお応えしていきます!今日の質問は…

 

まだ30歳なのに緑内障だと診断されました。 緑内障ってもっと年配の人の病気ではないでしょうか?ショックです…。

 

緑内障の患者数は10年間で倍に。40歳以上の20人に1人が緑内障患者と言われています。

最近の日本のニュースで、厚生省の調べによると、失明原因の第1位である緑内障の患者数が、2005年から2014年までにの約10年で、約54万人から106万人と倍増した、とありました。 さらに自分が緑内障になっていると気づいていない推定患者数は400万人を越え、40歳以上の20人に1人が緑内障にかかっている、と言っています。(excite news)

 

興味深いのは、当クリニックでも過去20年間で、日本人の患者さんに限って、緑内障の疑いがある人は10人に5人で、その中で緑内障と診断するのは5人に2人という統計だからです。数値的には確かに過去10年で倍増しているかもしれません。

 

ちなみにアメリカでは失明原因の第1位は緑内障ではありませんが、私の見解では、過去10年で倍増したというよりは、過去10年にテクノロジーが発達し早期発見が可能になり、以前では判明できなかったことが判明できるようになったのだと思います。

 

また、日本では以下理由により、早期発見ができないのではないかと見ています。

 

  1. アメリカでは1年に1度の目の検査が保険対象になってますが、日本では「目の検査がしたい」だけでは保険が効かないので、多くの人が症状が出るまでひどくならないと来診しない。
  2. メガネ屋さんの従業員が医師免許がなくても検査をしてメガネを作ることが合法とされている。(度数が合っていなくても多くの人が気がつかずに合わない眼鏡を使用し続けているのも驚きです。)

 

こういう現状を厚生省が、おそらくまだ気づいていないということが残念です。

アメリカではまず「一般眼科」で医師免許のある一般眼科医が1年に1回、目の検査をして、目の疾患、緑内障などの病気がないかを確認してから必要であれば、コンタクトレンズ、メガネの処方も出します。

 

 

先日、「日本でいつもコンタクト屋さんでコンタクトを作っていて、レンズの度数が変わって目が見えにくくなったと思っていたら、突然緑内障といわれ、あと6ヶ月で失明するといわれて、ハワイまでセカンドオピニオンを聞きにきた」という方がにいらっしゃいました。30代前半の若い方でした。残念なことに、日本のコンタクト屋さんでは、そこまで検査をしなくてもいいようになっているのです。

 

緑内障とは視神経が死んでいく病気なのですが、早期発見すれば、お薬で進まないようにすることは可能です。でも進んでしまえば、一度死んでしまった視神経を元に戻すことはできません。

 

緑内障は普通の目の検査で発見できます。はじめから専門医に行く必要はありません。必要なときは一般眼科医が専門医に紹介することもありますが、基本 アメリカの一般眼科医はすべての目の治療をします。1年に一度、一般眼科で目の検査をされることをお勧めします。

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執筆者

アイケアー インターナショナル

武田裕子 医師

カリフォルニア州立大学卒業。1994年PCO卒業後、ニューメキシコインディアン居住区で医師チームの一員として活躍。1998年アイケアーインターナショナル創立。ハワイで日本語で診察のできる眼科医として23年の実績を持つ。またハワイで数少ない、コンタクトレンズのスペシャリスト。