誤った食事が病気や不調の主な原因
2016/05/26
食と病気との関連
慢性病の原因は生活習慣にあること、その中でも特に食生活に問題があることが、最近やっと常識化してきました。この背景には、健康的な食事で健康を維持する実践者達の層が世界中で増え、そしてこれについて胃腸内視鏡治療の第一人者である新谷弘実医学博士をはじめ、多くの功績を持つ医学界の方々も後押ししていることが挙げられます。
しかし、この食の問題と病気の関連については、昔から言われていたことです。アメリカ合衆国では、フォード元大統領が民主党の副大統領候補でもあったジョージ・S・マクガバン上院議員を委員長とする栄養問題特別委員会を設置し、マクガバン・レポートという5,000ページにも及ぶ膨大なレポートを発表しています。これは1977年のことです。
このレポートでは、大量の脂肪、砂糖、食塩、肉類、食品添加物、精製された炭水化物からなるアメリカ人の食生活に関して、「諸々の慢性病は肉食中心の誤った食生活がもたらした食原病であり、薬では治らない」とし、この食事スタイルが心臓病、がん、脳卒中など命を奪う病気に直結していることを指摘しました。そして、マクガバンレポートが定義する正しい食とは元禄時代以前の日本の食事でした。それは、精白しない玄米などの穀類を主食に、おかずは季節の野菜や海藻類、味噌や醤油の発酵食品を使い、動物性タンパク質は小さな魚介類を少量といったものです。

玄米・野菜・発酵食品で血をきれいに
健康を維持するために一番大切なのはきれいな血液を保つことです。このためには食事内容を改善して腸や腸内細菌層の状態が良くなることが大切です。なので、肉食や白い米、白いパン、精製された砂糖を食べることを止め、玄米を食べて、菜食をし、味噌や漬物などの発酵食品を多く摂る食生活に改めましょう。そうすることで酵素や腸内細菌が整うので血液の質が良くなり健康になるのです。
この健康のからくりについては、マクガバンレーポートよりもさらに十年以上も前の1960年代に、血液学者であり自然医食の第一人者である森下敬一医学博士が日本で国会証言しています。元禄時代風の食事が正しいのなら、日本人が伝統的な日本食を見直して、世界の食生活を改善する模範になれるのではないでしょうか。私のクリニックの患者様たちも、徐々に肉食から穀菜食を中心とした食事に切り替えることで体は改善しています。日本では今、戦後時代のように、メディアで高たんぱくや肉食を勧めているようですが、これは間違えです。たんぱく質に関しては次回説明しますが、低タンパクに見える伝統的な食事で実際に現役プロスポーツ選手の筋力もパフォーマンスも一段と良くなるのです。





