食べ物は腸で血になりそして肉になる
2015/05/29
自然治癒力に重点をおく医学が注目されています
物理学を視野に入れた生命科学で身体を見ると、全ての物質にはエントロピーの法則が作用することから、私たちの生命も、細胞の崩壊と再生を繰り返す大きな流れの中にあり、この営みは一時も止まる事はありません。つまり、病気や不調はこの生命現象の中でバランスを保とうとするホミオスタシスの営みであることが分かります。このような生命の基本を前提にした、自然治癒力に重点をおく代替医僚と呼ばれるさまざまな自然医学が今注目されています。アメリカにおいては1997年から、人々が代替医療に費やす自己負担額が、通常医療費の総自己負担と同じかそれ以上に費やされています。
腸内造血という理論
これは科学が進めば進むほどに、東洋医学などの自然医学の正当性が立証されている表れであり、これからの時代の流れは、腸内造血理論についての見直しも始まりつつあることでしょう。今主流なのは、血液は骨髄で作られるとする骨髄造血ですが、腸内造血(腸管造血)は、血液は腸内でも作られているとする理論です。これは食べ物は腸内で血になり肉となるという東洋医学やアールユルベーダー医学、アラブ医学を含む“全ての伝統自然医学”の基本になっています。現代西洋医学の父ヒポクラテスでさえ、「食べ物で治せない病は医者でも治せない」や「汝は食事を薬とし汝の薬は食事とせよ」などの格言を残していることから、彼もこの立場から治療していたことが伺えます。
血液は骨髄の中で作られるという考えは、1925年にアメリカの学者が絶食させたハトや鶏の骨髄を割ってみたら造血幹細胞や赤血球があることを観測したのが由来です。ですが、あらゆる種類の血液のもとになる造血幹細胞は骨髄の中だけでなく肝臓や脾臓を主に体中に存在することが分かっています。骨髄内だけで血は作られるという矛盾を正すことはもちろん、腸内で葉緑素が赤色素に変わる事実を、日本の森下敬一博士が数十年にわたる腸や血液の研究と臨床で立証しています。これに加え、森下博士は、食べ物から誕生した赤血球はあらゆる体細胞へと分化発展していく事実までも一連の研究で明らかにしており、これらについて1966年に国会証言されています。葉緑素のマグネシウムが腸内の小腸絨毛で鉄分を取り込み血色素に変わることはもちろん、その血球が各細胞に変わる説を支える学者は世界中にいます。現代では研究の発展と情報の速さゆえ完全否定出来ない雰囲気も手伝い、この事がいずれ常識になる日がすぐに来るでしょう。
健康に対しての食べ物の重要性
腸内造血の立場から健康を考えることは大切です。なぜならほとんどの病気の原因は生活習慣であり、その中でも食は大きな原因のひとつです。現代医学では、食べ物は栄養素になり腸で吸収され骨髄で造られた血液によって各細胞に運ばれ、そこでたんぱく質に形成されて身体の各部分が出来上がるとされています。しかし実際には食べ物は腸で血液になり、その血が体のあらゆる部分へと作り変えられるのです。この腸内造血の理解を皆が持つと、健康に対しての食べ物の重要性がより深く理解できる様になります。





