ノースショアで、野生のウミガメと出逢う

2014/09/16

サーファーの町、ハレイワから東へ数マイルほど走ると、やがて左手に美しい白砂のビーチが見えてきます。ここ数年、ウミガメのビーチとして人気を集めている、ラニアケアビーチ。ノースのビーチめぐりには、欠かせないスポットです。

 

子どもたちを連れて、久しぶりにこのウミガメのビーチを訪れました。ハレイワからワイメア方面へと向かうハイウェイ沿いに、白砂の続く海岸線が見えて来たら、山手に車を停め、そこから道を渡ってビーチへ降りていきます。小さな岬が突き出し、入り江になっているところが、ウミガメのサンクチュアリ。黒々とした溶岩のあいだに、のんびりと寝そべるカメの姿が見られます。

 

 

この辺りは、シャワーもライフガードの姿もなく、近隣の人たちがのんびりと過ごす静かなビーチ。いつの頃からか、野生のウミガメたちが浜に上がってお昼寝する姿が見られるようになり、一躍、ツーリストに人気のスポットとなりました。今では、保護団体のスタッフが日中ここに待機し、浜に上がってくるウミガメたちを監視。日英両語の説明書が用意され、訪れた人たちはウミガメを目の前に、その生態についてレクチャーを受けられます。

 

この日、浜に出てみると、岩と見間違うほど立派なウミガメが2匹。波打ち際でのんびりお昼寝をしています。浦島伝説を彷彿させるような巨大なウミガメの姿に、子どもたちは大喜び。

 

 

沖の方へ目をやると、波間にツヤツヤと輝く甲羅がちらりちらりと見えています。その中には、突起状のアンテナが付いているものも…。監視スタッフの話によれば、今や絶滅の危機に瀕しているウミガメを保護するために、この辺りへやってくるウミガメ2匹の甲羅に探知機を取り付けてその回遊の様子や生態を観察しているのだとか。

 

一日の大半を海中で過ごすウミガメも、数時間は陸に上がり、休息を取ると言われています。波打ち際を行き交う波に身を浸し、気持ちよさそうに横たわっているウミガメの姿は、なんとも幸せそう。じっと見つめる子供たちの顔にも、自然と笑みが溢れます。岩のように微動だにせず、のんびりとお休み中のカメたちから離れ、子どもたちは砂遊びに興じ始めました。その姿のまた幸せそうなこと…。

 

 

いつのまにか陽が傾き始めました。カメの存在も忘れ、無心に砂を掘り続けている子どもたち。そして、波打ち際であいかわらずゴロンと心地よさそうにお休み中のカメたち。

 

傾くにつれ、輝きを増しながら空と海を黄金色に染めていく夕陽を、ただ静かに見つめます。目を閉じると、まばゆい光とともに力強いエネルギーが流れ込んで来ました。心身の深いところに滞っている負のエネルギーが解き放たれ、みるみる洗い流されていくのを感じます。

 

陽は、瞬く間に水平線に落ちていきました。さあ、これからが夕暮れの本当の美しさを堪能するひととき。陽が沈み、夕闇に包まれ始めた海に再び変化が現れるまで、しばらく待ちます。

 

 

10分ほど経ったでしょうか…。陽の沈んだ辺りから仄かな光が射し始めました。水平線の際が刻々と紅色に染まっていきます。

 

ふと横に目をやると、波打ち際にいたウミガメはいつのまにか姿を消し、砂掘りに夢中だった子どもたちは、立派に造りあげた砂のお城の傍らで、海の方をじっと見つめています。その視線の先には、紅色から紫、そして藍色へと、次第に色合いを変えていく夕暮れのイリュージョンが見事に繰り広げられていました。

 

 

DATA

Laniakea Beach

ハレイワから東へ車で約5分。パイナップル畑(ドールプランテーション方面)からアクセスする場合は、ハレイワを通らず、そのまままっすぐノースの海岸線へと抜けて、最初に見える白砂のビーチ。看板やシャワー、トイレなどの公共施設はない。

 

 

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執筆者

モエ・ハワイ

ふなはし まさこさん

ホノルル在住20年のヒプノセラピスト&フリーライター。 東京女子大学 心理学科を卒業後、富士通(株)でシステム企画、広報/PRを手掛け、ハワイに移住。現地情報誌の編集を経て、ライター&翻訳家として活動するかたわら、2003年より、ヒ―リングサロン『Moe Hawaii』を主宰。 「心のエステ」をテーマに、退行催眠や前世療法などの個人セッションのほか、ヒプノセラピーをベースにしたワークショップ型のヒーリングツアー「6つの聖地と秘境をめぐる、楽園癒しの旅」を好評開催中。 www.moehawaii.com