ハワイで妊娠、そして出産⑦ ついに出産の日!

2016/03/08

前回は、両親学級と入院準備についてお伝えしました。7回目の今回はいよいよ「陣痛〜分娩」までのあれこれをお伝えしたいと思います。

 

ついにこの日が…、予定日よりも9日早くその時はやってきました…。

 

 

陣痛が始まり、病院へ

午前 0 時

トイレに行くと、少しだけ鮮血が出ているのに気がつきました。予定日までまだ時間があるので心の準備をあまりしてなかった私は、「え?まさか?おしるし!?(※)いや~まさかなぁ~。」「ま、おしるしがあっても、すぐに生まれるとは限らないし…」と再びベッドへ。でもなんだか寝付けず、ベッドでゴロゴロ。

※おしるし=お産が近づいているサイン。子宮口が開くために少量の出血が起こることがあります。

 

3時半

子宮がギューーッと締め付けられるような痛みが一定の間隔で感じるように。初産なので、この痛みを感じることはもちろん初めてでしたが「あぁ今日生まれるんだ!」となぜか確信。痛みの感じは、重い生理痛のような感じでした。

陣痛の時間を計ってみると、7分間隔。担当医には、時間の間隔よりも痛みに耐えれなくなったら病院へ来るようにと言われていたのですが、痛みの Max がどんなものなのかを知らない私は、どこまで耐えていいのか分からず…。で、結局は目安を知るために時間を計り続けました。7分間隔で痛みがやってきて、1分程でおさまる。こんなにちゃんと一定間隔でやってくるんだ、と陣痛の神秘を感じながら…。

 

6時半

陣痛の間隔が5分になったので、寝ていた主人を起こしに。主人もまさか早く生まれるとは予想していなかったので、寝ぼけながら「まさか~」とか「勘違いじゃない?」とか言われ、「いやいや、絶対今日生まれるよ!」と言うと、「ホントに~!!!」と言いながらバタバタ準備。入院準備は1ヶ月程前に済ませてあったので、荷物と一緒に病院へ。

 

 

カピオラニメディカルセンターは、陣痛が始まってから病院へ向かう前の電話連絡などは必要なく、病院1階にある急患入口へ行き、警備員に陣痛が来ている事を伝えると、車椅子が用意され、ナースへと引き継いでもらえます。

 

徐々に間隔も短くなり、増してきている痛みに耐えながら、ナースから渡された書類4枚ほどにサイン。そしてまずは緊急患者用の狭い部屋に通され、用意された服に着替えたら、さっそく子宮口のチェック。すると、すでに子宮口は7センチ!10 センチがMAXなので、これにはビックリでした。ナースに「ランチまでには生まれそうねぇ~」と言われながら、車椅子で LDR 室のある3階へ。

 

LDR 室とは、日本語では陣痛分娩室と言い、L) Labor=陣痛、D) Delivery=出産、R)=Recovery=回復 の頭文字を取って「エルディーアール室」と読みます。陣痛から出産後の2時間程をこの部屋で過ごすシステムです。

カピオラニメディカルセンター 陣痛分娩室

部屋は一般的な個室の病室より少し広めで、片隅には生まれたての赤ちゃんの手当てをする設備が整えられていました。立会人は5人まで。簡易のソファベッドも用意されています。

カピオラニメディカルセンター 陣痛分娩室

 

10時

陣痛を感じるようになってから、すでに 6時間半経過。子宮口は7センチ、そして無痛分娩予定…という事で、麻酔を急ぐことに。さらに強くなっていく痛みに汗をかきながら、ベッドのフレームを握り締めて耐えていた私は、1秒でも早く麻酔を~!!と願うばかり。

麻酔は硬膜外麻酔(エピドラル注射)で、背中にカテーテルを挿入し麻酔薬を注入する方法で、無痛分娩で使われる最も一般的な方法です。カテーテルを挿入する際にも麻酔を使用するので、違和感はありますが、何も痛みを感じることなく麻酔は終了しました。麻酔科医からスイッチのようなものが渡され「途中で痛みを感じるようであれば、このスイッチを押せば楽になるわよ!」と。結局押したのは一度だけでしたが、自分でコントロール出来ると言うのは、気分的に安心できました。

麻酔後は、嘘のようにすっかり痛みを感じなくなり、仮眠を取れるほどに。下半身だけに麻酔がかかるので、歩き回ることはもちろん、消化や排泄機能も低下するので、分娩が終わるまでは食事は禁止され、飲み物は氷を口に含む程度のみになります。

 

10時半

ここで初めて担当医が登場。そして子宮口のチェック。チェックするまでは「7 センチになるまでよく我慢したねぇ~」とか「初産なのに超スピード出産になりそうだねぇ」とか色々と言っていたのですが、改めてチェックしてみると…なんとまだ5センチ!

私も主人も、周りのナース達も、「え?え??」となっていると、担当医が「君の子宮の形がちょっと人と違っていて、最初にチェックしたナースがそれに気付けなかったんだと思う。」という見解。あらら…。ランチまでに生まれる説は消えましたが、この時に担当医が破水をさせたので「今日中には…」と修正され、ちょっと拍子抜けしてしまうハプニングでした。

 

12時

麻酔のおかげでうとうとしていると担当ナースがやって来て「陣痛が遠のいてきているので陣痛促進剤を投与します。」と言われ、点滴にプラスされました。

その後しばらくすると、大勢のナースがバタバタとやって来て、酸素マスクをつけるように手渡され、訳が分からないままマスクを装着。理由は、陣痛促進剤を投与した事によりお腹の中の赤ちゃんが過剰反応し、血圧が下がってきてしまっているとの事。なんとなく意識が朦朧とする中で、その説明を聞き、担当医から陣痛促進剤の投与を中止する指示がすぐに出され、しばらくすると血圧も正常値に。大勢のナース達がバタバタと動き回っている様子は、見ているだけで不安になりましたが、陣痛促進剤は出来れば使いたくなかったので、私の心の中では「ベビちゃん、拒否してくれてありがとう!グッジョブ!」といった気分でした。この時点で、子宮口は 7~8 センチ。

 

15時

子宮口はようやく 8~9 センチに。初産はやっぱりお産のスピードがゆっくりですね。

 

18時

ようやく赤ちゃんが出てこようとしている感覚を感じるようになり、ここから分娩の最終段階がスタート!

主人が立ち会っていたので、主人にも手伝ってもらいながら、2分間隔の陣痛に合わせて、10 秒間「いきむ」作業2回を1セットで、2時間続けました。途中、終わりがないように思えて挫けそうでしたが、挫ける訳にもいかず…。続きは明日で!ともいかず…。麻酔が効いているので、痛みは感じないのですが、赤ちゃんが下りてこようとしている感覚はしっかりとあり、「いきむ」ことも問題なく出来ました。

 

 

そしてようやく頭が出でて、あとは体~!

という時に、担当医が突然私に「はい!両手をこっちに伸ばして~軽くいきんで~!」と言い、「え?なに?なに?」と思いながら言われた通りにしました。すると、私の両手は赤ちゃんの脇の下に!「はい!ゆっくり引き上げて~!胸の上に置いて~!」と言われて、「え~~!」と動揺8割、感動2割が入り交じるなか、気が付けば赤ちゃんは私の胸の上に。これがカンガルーケアです。

「いやいや、先生…最初から言っておいてよ、ビックリしたよ…。」と思いながらも、赤ちゃんと対面した感動でそんなことはもうどうでも良くなっていました。19時57分、3129g の元気な男の子でした。

 

 

分娩後

夜中の3時半に始まった陣痛から約17時間後。いきみ疲れて意識がふわふわとしている状態でしたが、大きな声で泣いている生まれたばかりの赤ちゃんを見て、「やっと会えた…。」とか、「終わった…。」とか、「赤ちゃんは健康?」とか、もう本当に色んなことで頭と心がいっぱいになりました。

そして、主人がへその緒を切り、手当てをするために赤ちゃんはナースに引き取られ、初めてのオムツを付けた赤ちゃんが戻ってきてから、初乳の授乳。私も赤ちゃんも初体験なので、今思うとちゃんと飲めていたのか微妙ですが、これまた感動の瞬間です。

 

授乳をしている間に、担当医が私の体から胎盤を取り出したり、少し裂けてしまった会陰部分の処置などをしてもらいました。取り出された胎盤はなかなかグロテスクでしたが、担当医がそれを主人に見せて、「写真撮らないの?」とか、「持って帰る?」とか言って盛り上がってる2人を見て、アメリカっぽいな~と思ったのを覚えています…。

今にも壊れてしまいそうな小さな赤ちゃんは、カンガルーケアをしながら少しおっぱいを飲んだ後、疲れた様子でぐっすり眠っていました。

 

 

病室へ

しばらくして、まだまだぐっすり眠っている赤ちゃんを腕に抱き、車椅子で病室へ移動。とにかく色んなところが痛くて、自分の体ではないような感覚。病室にはすでに夕食が用意されていて、陣痛から何も食べずに 27 時間が経っていましたが、食欲よりも睡眠欲。ふた口ほど食べて主人へ。とにかく横になりたい…といった感じで少し寝ることに。

 

カピオラニメディカルセンターでは授乳の時間以外はナースステーションで赤ちゃんを預かってもらうことができるので、体力を回復させるために夜は預かってもらい、赤ちゃんが泣くと病室に連れて来てもらっていました。これはとても助かりました。

 

病室にはソファベッドが1台備え付けられていているので、主人が2日間一緒に寝泊まりしてくれました。夜中の授乳の時は一度も目覚めず爆睡していましたが、人生初の入院生活だったので、心強かったです。

 

 

退院

入院期間は通常、普通分娩で2日間。帝王切開で3日。あっという間に退院の日がやってきました。

 

カピオラニメディカルセンターでの出産はとても快適で、何より出産から退院まで関わってくれた20名以上の全てのナースが本当にいい方ばかりで、入院生活をとても楽しく過ごすことが出来ました。

 

ただ、退院までの毎食、ヘルシーではないガッツリコッテリの食事には食欲をそそられず…。この点は改善して欲しいなぁと思いましたが、ここはハワイ。期待はしない方が良さそうです。

 

 

さて、いよいよ自宅に戻り育児がスタート!出産でダメージを受けている体に、さらに追い打ちをかけるように起こった産後によくある体のトラブルや、息子の検診について次回お伝えします!

 

 

↓↓ 次の記事 ↓↓

>>ハワイで妊娠、そして出産⑧ 産後のトラブルのあれこれ

この記事に「いいね!」する 

Aloha townnetに「いいね!」する 

執筆者

ローフードマイスター

ヨウコ カネシロ さん

兵庫県神戸市出身。ローフードマイスター+健康オタク。ハワイ州マッサージライセンス、日本のローフードマイスター資格も持つ。1998年から建設会社でCAD設計者として活躍した後、料理教室の講師に転身し、ローフードと出会う。 2012年語学留学でハワイへ渡る。語学学校卒業後は、マッサージスクールへ入学。2014年に共同経営者3名でコールドプレスジュースの専門店「JugoLife」設立。同年結婚、そしてハワイ州マッサージライセンス取得、さらに日本のローフードマイスター資格も取得する。2015年6月同社退職。現在はローフードマイスターとして活動中。