国際結婚 その2

2013/05/09

きまぐれ*メンタルヘルス by Setsuko Yano, MFT

こんにちは。心理療法士のやのうせつこです。引き続き国際結婚のストレスのお話をします。

 

 

住宅事情

2008年のリーマン・ショックは、米国民の生活に大きな変化を引き起こしました。アメリカでは高校卒業後自活し、実家を出るというのが普通でしたが、失業などでやむなく実家に舞い戻る人が増えました。カリフォルニア州では高齢者専用施設に成人した子供が転がり込む異常事態が発生しました。狭い日本から脱出し、広々とした庭付き一戸建てを夢見て国際結婚しても、現実は狭いアパート住まいか、義両親と同居。いろいろストレスがあるでしょう。日系米人は、親を敬う、節約を美徳とする価値観があるので、経済的な事情がなくても親と同居する人が多いです。親との同居は、良い面と悪い面があります。慣れない外国暮らしを支えてもらえる、孤立感が減る、経済的援助、子供を見てもらえるなどは良い点です。一方、配偶者の親と英語でコミュニケーションが取れない。プライバシーがない。意見が衝突することもあるでしょう。

 

義母・義父とうまくいかないとき、直接交渉がいいのか、夫に頼んでもらうのがいいか、難しいところです。家庭の文化や価値観、親の性格にもよります。例えば、親子がフランクに話し合う家庭なのか、親の意見が絶対なのか。義理の親子関係は、ささいなことにも傷つきます。「食器の洗剤はよく落としてください。水を流しっぱなしにしてすすいで」と言ったら、「水を流しっぱなしにして洗うなんて、もったいない!」という答えが返ってくるかもしれません。お皿の洗い方は500種類あるという説もあります。洗ってもらいたかったら、多少の違いには目をつぶるか、自分で納得する方法でやるしかありません。「日本ではこれが普通」と言うのは喧嘩の元。それを言うと、「郷に入れば郷に従え」という言葉が返ってきます。相手を認める姿勢が欠けていると、自分のことを認めてもらうことは難しいでしょう。

 

 

住宅事情

国際結婚の禁句

相手が傷つき、口論になりやすい言い方の例。

  • 日本ではこれが普通

    所変われば品変わるということを思い出しましょう あなたはおかしい。

  • あなたの親はおかしい。―>違いを受け入れる余裕を持ちましょう 。

  • 日本の方がいい

    ホームシック気味? 現地に溶けこむ努力をしましょう。

  • 日本文化のほうが優れている

    アメリカ文化の良いところも認めましょう。

 

極端な言い方を避け、双方が納得できる方法を探りましょう。相手の文化と価値観を尊重し、こちらの文化と価値観も尊重してもらいましょう。最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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執筆者

ハワイ州公認心理療法士

やのう せつこ

ハワイ州公認心理療法士 Licensed Marriage and Family Therapist。 米国大使館商務部通訳、外資系企業会社員を経て カリフォルニア州 John F. Kennedy Universityよりカウンセリング心理学修士課程卒。 2003年よりカリフォルニア州で心理カウンセリングを始め、 2010年よりホノルルとアイエアで開業。幼児からお年寄りまでを 対象に、幅広いメンタルヘルスケアを提供している。 オフタイムにはヨガやハイキングを楽しむ普通のおばさん。 連絡先:808-744-7655