気をつけたい身近なトラブル、スピード違反について知ろう!
2017/02/17
―軽犯罪に相当する厄介な違反もあります―
過度のスピード違反の刑罰は『罰金』+『社会奉仕活動』など
スピード違反にも種類があり、罰金を納めて終わりという通常の「スピード違反」と、裁判所への出廷が求められる「過度のスピード違反(Excessive Speeding)」という2つがあります。過度のスピード違反で有罪になった場合には罰金や免許停止のほか、社会奉仕活動やドライバー教育クラスへの出席が求められ、実に厄介。
特に日本在住の方には大きな負担になります。
過度のスピード違反(以下、ES)に相当するのは、
です。ESで検挙されるとその場で裁判所への召喚状を渡され、決まった日時に出廷することになります。指定の日時に裁判所に出廷しないと逮捕状が出ますので、くれぐれも注意が必要です。一方、通常のスピード違反の場合は罰金を送金して終わり。罰金の額は制限速度を1マイル超過につき$10、つまり10マイル超過なら$100が課されることになります。前科もつきません。
以上の2つのスピード違反を混同し、ESで告発されてもただ裁判所に出廷して有罪を認め、罰金を払って終わりと誤解している人がいますが、ESの嫌疑を受けた場合、すんなり有罪を認めるのはもってのほか。絶対に無罪を主張して争うことが必要です。というのはハワイ州ではESに対する罰則が厳しく、以下の4項目が必須とされているからです。しかも前科がつきます。
- 罰金$500
- 90日間の運転免許停止
- 36時間の社会奉仕活動または2日間の刑務所拘留
- ドライバー教育クラスへの出席
うち3番の社会奉仕活動にしても、勝手に奉仕先を決めて好きに36時間働くのではなく、まずはハワイ州司法部の担当官と面談します。そのうえで奉仕先の推薦を受けて奉仕活動をし、36時間の活動終了時に奉仕先から証明書を発行してもらうシステムです。これが日本在住者なら、日本で教会や公的機関など奉仕先を見つけ、ハワイ州司法部に申請。その承認を受けた上での奉仕となります。
上記の4つの罰則は法律で定められた必須項目ですから、たとえ裁判官があなたを気の毒に思おうと何だろうと、情状の余地はないのが辛いところです。罰金を納めて終わりではないので、負けて元々と考え、必ず無罪を主張して争わなければなりません。
裁判では速度測定の精度が争点に
ESの裁判では、弁護士は通常、警察の測定した被告の走行速度が本当に正しいのかどうかを争点とします。ちなみに警官が車の速度を図るやり方として、ハワイでは2種類の方法を採用。
1つ目は、パトカーが車を追跡することでその速度を測定するやり方です。この場合、一定の車間を保ちながら400メートル以上、追跡するルールですが、裁判官はこの方法で割りだした速度をあまり信用しません。人的エラーが起きやすいからです。
もう一つはレーザーガンを使った測定方法です。300メートル以内での測定に限るなど、一定のルールはありますが、レーザーガンによるスピード測定は前述の方法より正確とされ、裁判官はその結果を尊重することが多いと言えます。
ですが弁護士は、そのレーザーガンがきちんと整備されていたか。壊れていなかったか。そしてレーザーガンを使った警官は正しく使ったかなどの疑問点を挙げ、無罪を主張します。たとえばレーザーガンは警察署の技師が定期的に点検し、証書を発行することになっています。その証書を要求するわけですが、検事が証書を提示できない事態が驚くほどたびたび起こっています。
警察署にはレーザーガンが何百とあるため、証書が入れ違ったりなくなっていたり、はたまた使ったレーザーガンの番号を警官が記録していなかったりという混乱があるので、弁護士はそこを突くわけです。実際、レーザーガンが正確ではなく、間違ったスピードにより捕まったケースも過去には起こっています
以上のように、有罪となった場合の刑罰があまりに重いので、裁判に持ち込んで必ず勝てるとは限らなくとも、ハワイではESは必ず裁判に持ち込むのが鉄則です。ただのスピード違反と考えて安易に有罪を認めるのではなく、必ず法律のプロに相談することをお勧めします。






