マウイ島の水族館に 準絶滅危惧種「ツマグロ」赤ちゃん登場

2016/08/01

生態系でのサメの役割や、ハワイの伝統を考えるきっかけに。

マウイ島にあるハワイ最大の水族館 マウイオーシャンセンター に、サメの一種で、絶滅危惧種に指定されている「ツマグロ」の赤ちゃんが5匹が仲間入りしました。

マウイオーシャンセンター

ツマグロはメジロザメ属のサメの一種。太平洋の珊瑚礁に最も多く生息するサメのひとつで、ヒレの先端に黒い模様があるのが特徴です。 最近では乱獲により個体数が減少しており、準絶滅危惧とされています。

 

ツマグロは夏の間、幼魚の飼育のために沿岸部に集まります。メスのサメは、すぐに自由に泳ぎ回ることのできる幼魚を一度に1~10匹出産し、産後は彼らより大きな捕食者から守られている安全な浅瀬に幼魚を残し、深い岩礁に戻っていきます。ツマグロの幼魚は人間とは異なり、生まれた時から完全に独立していて親からケアを受けることはありません。ツマグロは海底に住む甲殻類やイカ、タコ、硬骨魚などを食べ、全長1.6mほどまで成長します。

 

 

1年間水族館で過ごし、その後元の海へ。

マウイオーシャンセンターでは、今回新たに仲間に加わったツマグロの赤ちゃんたちを歓迎するため、ブレッシングが行われました。全長約2フィートの赤ちゃんたちはその後検疫も終え、現在では餌やりにも敏感に反応し、新しい環境に順応している様子とのことです。

マウイオーシャンセンター

ツマグロの赤ちゃんたちは、ハワイのサメとその海洋生態系における役割や保護活動への理解を深めるリーフシャークの大使として館内の「ディープリーフ」の展示で1年間飼育された後、生まれ育った海へと放されます。

マウイオーシャンセンター

ハワイアン・カルチャー・アドバイザーのデーン・マックスウェル牧師は、

――この水族館に来たマノ(サメ)たちが次世代の人々に、先祖代々受け継がれてきた海と自然を守るハワイの伝統について考えるきっかけを与えてくれることを祈ります。

と話しています。