歩行を直せば痛みは治る!「原点回帰歩行」の勧め

2018/06/15

 

体の痛み、その最大の原因は歩き方にあり

現在では多くの人が体のどこかに、痛みを持っています。その中でも、膝の痛みや足首の痛み、腰痛は多く、腰痛などは、ほとんどの大人が経験しているのではないでしょうか。

 

ひとつ前の『健康に役立つお話』で、半月板の損傷や椎間板ヘルニアなどの「無駄な手術」に関して取り上げました。

 

ひとつ前のコラム>>>患者の多くは「無駄な手術」を受けていた!というニュース

 

このコラムの中でそれらの痛みの原因は、周りにある筋肉組織が硬く硬直して血流が阻害されることで炎症しているからと述べました。多くの場合、硬結(こうけつ)と言う固い疲労物質も蓄積しています。これらはMRIなどの診断機材では映らないものですが、患部に触るとすぐに見つけることができます。要するに関節の「周り」で痛みを感じているのです。

 

そしてこれらの筋肉の硬直や疲労物質が溜まってしまう大きな理由は日々の誤った食事や、生活習慣にありますが、とても大きな原因の一つが現代人の歩き方にあります。

 

正しい歩き方を行っていますか?

我々が日頃から行なっている、踵(かかと)から着地する歩行法に問題があるのです。足専門医学でも定説になっているかかと歩行法(Heel to Toe Transmission of gait)は、ほとんどの人が普通に行っていますが、実は体に大きな負担をかけてしまう誤った歩き方です。なぜなら、大臀筋を駆使して体を捻ってせり出し、押す力を使って推進する歩き方は、体の構造上の理にかなっていないからです。さらに、この歩き方はかかとから着地することで推進力に静止をかけてしまうことを交互に繰り返すディメリットがあります。これは、まるでアクセルを入れてはブレーキをかけることを繰り返していることと同じであり、その度に筋肉で無理に押し出す推進力とかかとが着地する静止に必要な運動が相乗して、腰や膝の筋肉や他の組織が硬直し疲労物質が溜まるのです。その結果、炎症して痛みを誘発するのです。また、この現代型の歩き方は、背骨全体の配置をも歪ませて、病気の元にも成りえます。

 

現代人が知らずにこの歩行法をしてしまう大きな原因は私たちの靴にあります。私たちの靴の底、特にかかと部位にはショック吸収用のクッションがついています。このような靴を普段から毎日履くことで、私たちはかかと部のクッションに頼ることから、かかと歩行を習得してしまうのです。しかし、この歩き方をしている限り腰痛やひざ痛をはじめとする体の痛みから解放されることはありません。

 

では正しい歩きたとはどのようなものなのでしょうか。ジュジュべクリニックでは、前足部で着地する歩行法を推薦しています。この歩き方を当クリニックでは、「原点回帰歩行」と呼んでいます。なぜなら、明治維新前の昔の日本人の歩き方は皆このような歩き方をしていたからです。淡白で質素な食事も関係あると思いますが、昔の人は正しい歩き方をしていたからこそ、冷え性がなく体は強靭で、荷物を持った状態の歩行で長距離を移動し、籠や飛脚は時には一日100キロ以上も走ることができたのです。女性が俵を何個も担ぐ女丁持(おんなちょうもち)もいました。

 

現在ではこの歩き方が見直されつつあり、ミッドフット(足の中心)歩行として説明される時もあるようです。歩き方のコツは、体を押し出さずに膝を抜くようにして推進し、着地寸前に前足部が地面に着くように歩くことです。 この歩き方を行うと、大臀筋や背中の大きな筋肉を使って無理に歩く必要がなくなります。またかかとから着地しないので、ブレーキがかからず、そのままの推進力を保つことができるのです。さらに体の中の腸腰筋という深部にある筋肉が使われることで、体の構造上理にかなった連動が可能になります。このことで身体に負担がかからなくなり、筋肉がほぐれて痛みが改善されてくるのです。

 

そしてもう一つ、裸足に近い状態で歩く事

この原点回帰歩行ができるようになるためには、なるべく靴を使用しないことが重要です。できるだけ裸足で歩いたり、地下足袋などを着用するとかかとで着地しづらくなるので歩き方が自然に戻ります。なぜかというと、地下足袋には底に衝撃吸収機能がないのでかかとから着地する歩行は難しいのです。また雪駄などはかかとをはみ出させた状態で履くのでかかと着地がしづらくなります。このことは正しい歩きを習得するにはとても良い状況なのです。

 

当クリニックで地下足袋を推薦していた数年前は、私の地下足袋スタイルに驚く人が多くいました。しかしクリニックに来る多くの人気芸能人やファッション業界の人に勧めると彼らは格好良く履きこなしていました。また、和服ファッションの第一人者SOU・SOU(京都と青山、サンフランシスコに店舗有り) などからもファッショナブルな地下足袋が出ていたり、ファッションリーダーが履きだした効果も相乗してか、最近では地下足袋もファッションになりつつあります。今では裸足で歩くことで体内の静電気を整える健康法「アーシング」などもトレンドになっています。

 

裸足はもちろんのこと、地下足袋や雪駄に加えて下駄など、昔の人の履物を見直して、ファッションと歩行の原点回帰を行なって見てください。歩き方を正せば体の痛み全般及び腰痛や膝の痛みは治りやすくなるので、ぜひ時代の波に乗った健康管理をしてみてください。

 

歩行を直せば痛みは治る
現代人のかかとから着地する歩行。
大臀筋などの大きな筋肉で無理に押し出し体に負担をかける歩き方。

 

歩行を直せば痛みは治る
前足部及び中足部で着地する歩行(ミッドフットステップ)。
腸腰筋などのインナーマッスルを使うので体に負担がかからない歩行。

 

ドクター亀井の好評連載コラム一覧は>>>https://aloha.town.net/author/cimonekamei

 

 

病気や不調は現われた“症状”であり、病気の“本体”やその“原因”ではありません。自律神経のアンバランスや血液の質の低下がさまざまな病気の“本体”です。そして、その原因は、一.意識、二.呼吸、三.水、四.食、五.毒素、などの5つの根本原因という生活習慣の誤りです。ジュジュベ・クリニックでは、この5つの根本原因という病気の“本質”を改善することで、体質自体を改善する東洋医学を基本にしたホリスティックケアを行っています。

 

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執筆者

ジュジュベ クリニック 院長

亀井士門 医師

神奈川県で生まれハワイに移住。親が病気になり、従来の治療で改善が見られず、東洋医学で助けられたことがきっかけで東洋医学を志し、 Institute of Clinical Acupuncture and Oriental Medicine(ICAOM)に入学。 2000年にジュジュベクリニックを開設。東洋医学を基本におき、西洋医学、インド哲学のアーユルヴェーダ医学、頭蓋調整オステオパシー 医学を統合させたホリスティック東洋医学の全体論で人間を見るメソッドを開発。 ハワイ州からDAOM(東洋医学博士)を認定される。 現代医学だけでは治り難いと言われる病状の治療や、多くのプロスポーツ選手の治療のかたわら、 日本各地で根本を治すホリスティック医学の普及に勤める。 世界平和実現のためランドオブアロハ世界平和プロジェクトにも力を入れている。