安全な放射線レベルとは?

2018/12/16

 

体に悪影響をもたらす放射能汚染は現代の病の原因なのか

Lancet誌が報告した現代の世界の死因別死亡率推移評価によると、過去数十年で昔からある感染症などの病気は大幅に減少したところ、がんや虚血性心疾患、脳卒中、糖尿病が大幅に上昇しており重大な病気が著しく増えました。診察レベルでみても自己免疫性疾患なども多く、社会のなかに多くのうつ病患者が現存し、骨折しやすい子供たちが増え、簡単にアレルギーを発症する人々も昔に比べて異常に多いのも周知のことです。

 

過剰な減塩やミネラルが減少した食材、食事の欧米化、食品添加物の過剰摂取、低糖質ダイエットなどの誤った食の生活習慣を始め、多くの化学物質で出来た薬剤や生活用品の使用など、原因にキリがありません。

また人間の生活全てを包括する環境汚染は、排気ガスやPM2.5などの大気汚染、海産物に浸透する重金属の問題などを含む環境破壊や公害まで全てが体に影響しています。これらの近代文明の産物が昔にはなかった病気の原因である因果関係を今回の死因別死亡率推移評価は表しているのです。

 

しかし、その中でも大きな問題は放射性汚染物質による環境汚染です。 1945年の広島と長崎に落とされた原子爆弾はもちろんのこと、この時期から1998年までアメリカ、フランスとソ連を中心に核実験が実に2053回に渡り行われています。この期間中、毎月3回以上に及ぶ核爆発があったという計算になります。

更に原子力発電所は日本には54基、アメリカには100基以上、世界中には500基近くがあります。1940年以降の人類は核にまみれているのです。

 

これについて元ピッツバーグ大学医学部放射線科名誉教授で放射線物理の権威であったアーネスト・スターングラス博士(1923—2015)は、核実験による放射性降下物と原子炉からの放射性廃棄物による人体への害に関して、アメリカ合衆国議会、米国科学アカデミー、州議会や政府の講習会の証人として証言しています。

 

また、同博士は、「僕と核」という原子力に関するレーポートをまとめたShing02氏とのインタビューの中で、原子力発電所は公に発表しているよりもずっと大量の放射性物質を放出していることについて触れており、日本の主要死因別死亡率の年次推移グラフでも、1945年を境に日本人のがんが急増していることについて、放射性物質との因果関係を明白に述べています。(Shing02とスターングラス博士のインタビューhttp://e22.com/atom/page08.htm

 

必要なのは放射能汚染の正しい情報と理解

原子力発電の安全性に問題があることが分かった現代では、ラジオやテレビでもこの多くが話題にされているのは良いことです。しかしながら同時にあさはかな情報もメディアには溢れています。これらは半減期がとても速いヨウ素の例だけ出して完全に安定して無害化されているから問題がないとしたり、津波の広がりを見せる“偽の太平洋汚染チャート”が出回った例だけを取り上げて、海洋汚染はないことのようにします。また、人工放射性物質である核分裂生成物を自然放射線と混合して解りづらく報道し、放射性物質の食品汚染を話題に出す事は福島の風評被害だとして、原子力事故に関する議論自体を攻撃する例も多く見受けられます。

 

日本周辺はもちろん、カリフォルニア周辺の海域でも放射性元素が低濃度で確認されていることから現状はもはや福島だけの問題ではありません。更には福島原発事故以前の海洋に放射性物質があるということ自体がおかしいことなのです。

 

ではなぜ低濃度の放射性物質汚染が問題なのかというと、セシウム 137 やストロンチウム90 は、核実験が始まる以前には環境に存在しない“人為的に生成された不自然な核種”だからです。このようなウランの核分裂によって生じる放射性同位体(どういたい)は、不安定な物質であることから、崩壊し空中で数十センチにわたるβ線(ベータ線・電子)やγ線(ガンマ線) を発します。そしてこの時細胞に当たると1トラック(一回の反応)で細胞内の分子が8組から20組の電離を起こします。電離とは、放射線のエネルギーで電子が飛び出してしまうことです。

このような崩壊が“1秒間に起きる率”を表す単位が「べクレル」です。例えば一 定量にセシウム137が1ベクレルあると、1秒に1回の割合でβ線を放出し、半減するまでに約30年かかります。ストロンチウム90は、29年の半減期です。

セシウムやストロンチウムで内部被ばくすると、体が必要な元素と化学的に似ているので体内に取り込まれ、そこで放射線を慢性的に発します。1ベクレルの内部被曝を例にとると、セシウム137はカリウムと間違えられ、電解質として筋肉や細胞に取り込まれます。そこで1秒に1回「生物学的半減期」の70日間、β線とγ線を数ミリの飛距離で飛ばします。ストロンチウム90は、カルシウムに間違えられて骨に吸収し、1秒に1回の割合で数十年間、骨内で同じく数ミリの飛距離でβ線を飛ばします。体内では放射線の飛距離は減りますが、例え1ミリでも数百個の細胞の束が放射線を受けるので、骨髄に届けばさらに被害が起きます。また、電離によってイオン化した不安定な分子は、活性酸素を作り出し体内の酸化を起こします。これらの一連の作用で体は異常タンパク質を作る傾向になり、 発病の足場が整います。

少量の放射線エネルギーでも細胞膜や遺伝子破損が起こることが分かっており、修復する免疫機能は人によって大きく異なるので、表れる結果は皆違います。同博士たちの研究で、新生児の歯からもストロンチウムが検出されています。免疫力が十分でない胎児や新生児などは、さらなる害を被ることは言うまでもありません。

 

今一度、海洋汚染の現実と食の安全を理解しその体への影響を認識しましょう

この本質を理解した上で、海上保安庁が低レベルで安全とした現在のストロンチウム海洋汚染濃度0.00066ベクレル/Lあたりの意味を考えてみましょう。計算すると、ストロンチウム90が166分に約6回以上崩壊する分量が海にあるという意味になります。この分量が体に取り込まれた場合、数十年の間、約25分に1回骨の中で数ミリの飛距離でβ線を放出し、細胞内で電離を起こすという意味です。この汚染は海で何年も暮らす生物に蓄積・濃縮 されるので、食物連鎖で我々の体に入る魚介類に含まれる濃度は更に上回るのは周知のことです。

内部被曝は如何に少量でも必ず体に影響はあることから、海洋汚染の安全説や食品の100ベクレル/1kgの安全基準も非常に不可解であることが分かると思います。

測定しやすいセシウムやストロンチウムが話題に上がりますが、自然界に存在しない人工の放射性物質としてほかにも多くの放射性同位体があります。ウランやプルトニウムなどは半減期が何十億年から何万年のものもあり、体内に取り込まれたあとの生物学的半減期が人の一生以上というものもあります。また、原子力発電から出る放射性廃棄物を処理する技量を人類は持ち合わせていないことから、10万年間安全に管理するという名目で地中深くに埋めているのです。

 

どんなに低濃度でも、過去の原爆投下および核実験、原子力発電やその事故による不自然な放射性汚染物質があること自体が実はおかしいことなのです。現在の空気、土壌、地下水そして海の汚染が現代病の原因であるかないかは、是非この視点から考えて見てください。

 

 

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病気や不調は現われた“症状”であり、病気の“本体”やその“原因”ではありません。自律神経のアンバランスや血液の質の低下がさまざまな病気の“本体”です。そして、その原因は、一.意識、二.呼吸、三.水、四.食、五.毒素、などの5つの根本原因という生活習慣の誤りです。ジュジュベ・クリニックでは、この5つの根本原因という病気の“本質”を改善することで、体質自体を改善する東洋医学を基本にしたホリスティックケアを行っています。

 

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執筆者

ジュジュベ クリニック 院長

亀井士門 医師

神奈川県で生まれハワイに移住。親が病気になり、従来の治療で改善が見られず、東洋医学で助けられたことがきっかけで東洋医学を志し、 Institute of Clinical Acupuncture and Oriental Medicine(ICAOM)に入学。 2000年にジュジュベクリニックを開設。東洋医学を基本におき、西洋医学、インド哲学のアーユルヴェーダ医学、頭蓋調整オステオパシー 医学を統合させたホリスティック東洋医学の全体論で人間を見るメソッドを開発。 ハワイ州からDAOM(東洋医学博士)を認定される。 現代医学だけでは治り難いと言われる病状の治療や、多くのプロスポーツ選手の治療のかたわら、 日本各地で根本を治すホリスティック医学の普及に勤める。 世界平和実現のためランドオブアロハ世界平和プロジェクトにも力を入れている。